「小松左京マガジン」第47巻2012/11/28 00:00

大阪の朝日放送広報誌『放送朝日』は、1960年代の関西から多くの文化発信をしていた。1964年3月号掲載の「SFルポ『瀬戸内海』を終えて」という座談会は、小松左京がSFルポを書くきっかけのエピソードを語っているが、どこにも収録されていなかった。当時のプロデューサー、浅井栄一氏の原稿もいただき、小松左京が高く評価していた企業広報誌の仕掛けの一端がうかがえる。
松田優作のデビュー作「狼の紋章」(平井和正原作)の監督でもある松本正志氏の映画シナリオ「地には平和を」―日本本土防衛少年義勇隊の記録を発見。全文掲載の許諾をいただいた。
1965年1月号の『シナリオ・アンデパンダン』に掲載されていた。今日こそ、映画化されていい作品である。
表紙絵は、南伸坊さんの描き下ろし。
来年の7月、小松左京の三回忌を終えたあとの50巻をもって、『小松左京マガジン』を終えます。もうしばらく、おつきあい下さいませ。
 表紙絵:南伸坊
・再掲載 座談会
 SFルポ「エリアをゆく」『瀬戸内海』を終えて
  小松左京/粟津潔/福田紀一/藤田邦昭/浅井栄一
・浅井栄一
 SFルポ「エリアをゆく」と小松左京さん
・コラムランド
 高齋正「安全が第一」
 小野耕世「極私的・小松左京さんの思い出」
・発見!
 映画シナリオ「地には平和を」松本正志・作
・堀晃 (写真:塩田基明)
 和泉葛城山麓を行く―佐世子の終の棲家を訪ねて
・メタサイエンス・ねたさいえんす 14
 南山宏
・メタボ解消に大学教授 8
 豊田有恒
・小松左京研究会のページ 45
 長瀬勝俊「『駅ナカ』の研究 沈没しなかった国の『駅』という価値
・小松左京年譜 43 1997年4月~8月
・インフォメーション
・編集後記
・《小松家の猫》ミミとチャー(2006)
・裏表紙イラスト 「現代病を解剖する」(1967)
切り絵:久保修 
発売は、角川春樹事務所です。
ご購入は、全国の大手書店または、hontoからお求め下さい。購読会員になって頂ければ、お手元までお届けいたします。お申し込みはこちら
http://www.iocorp.co.jp/magazine/ksm47.html

「小松左京マガジン」第46巻2012/08/28 00:00

46巻は、7月の小松左京一周忌イベントを待って、8月の発行となりました。
表紙絵は、天野喜孝さん。『SF川柳傑作選』(徳間書店1987年)のために描いて下さったものだが、実によく小松の特長を捉えています。
京都大学時代の文学仲間、橘正典さんが、同人誌『水路』に追悼文として書いて下さったものを転載させていただいた。小松左京が大学時代からフォークナーに夢中になっていたことを語っています。
自宅で見つかった創作ノートから、ラジオ大阪の番組企画原稿を掲載。「あなたと私の大阪横丁」というタイトル。おもしろい時事ネタとそれに関連したゲスト、芸能ネタは音楽とそのモデルになった職業「私がモデル」、あなたの街の話題の三部構成になっている。1960年(昭和35年)10月から12月まで実際に放送されたこともわかりました。
 目次
 ・レポート
  小松左京一周忌イベント
 ・コラムランド
  エスカレーターの片側空け   高齋正
  死にぞこないの記       田中光二
 ・評論
  ポスト・エホバの日
  〈明日の文学〉としての『復活の日』の意義 礒部剛喜
 ・小松左京とフォークナー    橘 正典
 ・ラジオ大阪番組企画原稿 発見!
  「あなたと私の大阪横丁」
 ・メタサイエンスねたさいえんす 13  南山宏
 ・メタボ解消に大学教授 7    豊田有恒
 ・小松左京研究会のページ 44
  ワシントン旅行記2010 その2
  航空宇宙博物館別館、自然史博物館編  鈴木克太郎
 ・小松左京年譜 42  1997.1~3
 ・インフォメーション 
 ・編集後記
 ・《小松家の猫》お紺とお紋(撮影・野澤葉子)
 ・表紙見返し写真 サンケイホールブリーゼロビー
                (撮影:宮崎金次郎)
 ・裏表紙イラスト:現代病を解剖する
 ・表紙絵:天野喜孝
 ISBN978-4-7584-1202-5  952円(税別)

「小松左京マガジン」第45巻2012/04/28 00:00

「小松左京マガジン」第45巻
 45巻は「小松左京マガジン」ならではの、多くの発見資料が満載です。小松左京が聞く挿絵画家の最終回は、富永謙太郎さん。デビュー作の挿絵から晩年の美しい美人画まで、多くの資料を掲載することができました。表紙絵:米田裕
 ・小松左京が聞く 大正・昭和の大衆文芸を支えた挿絵画家たち8 富永謙太郎
 ・コラムランド
  映画『ザ・グレート・レース』 高齋正
 ・EXPOコード~「万国博を考える会」幻の資料発見記~ 小松良明
 ・レポート 吹田市立博物館「小松左京写真展 宇宙に翔く夢」
 ・「ミステリー・マガジン評」原稿発見!
 ・ニュース漫才「いとしこいしの新聞展望」原稿より
 ・メタサイエンスねたさいえんす 12 南山宏
 ・メタボ解消に大学教授 6 豊田有恒
 ・小松左京研究会のページ 43
  小松左京は電子書籍の夢を見るか 中西秀彦
 ・小松左京年譜 41 (1996.11~12)
 ・インフォメーション
 ・編集後記
 ・《小松家の猫》馳尾(チビ)1979年
〈訂正〉p39の写真のキャプション、70年万博の建築現場を視察する梅棹忠夫さんと小松左京となっていますが、モントリオール博での日本館の前での写真でした。吹田市立博物館での写真展で、来場の方にご指摘いただきました。ここに訂正いたします。
 御購入は、bk1、大手書店、 または定期購読をお薦めいたします。

「小松左京マガジン」第44巻2012/01/28 00:00

表紙は昨年11月29日の「小松左京を宇宙へ送り出す会」で上映した「小松ロケット」打ち上げ映像のカットです。
樋口真嗣監督はじめ多くの方々のご協力で出来たすばらしい映像でした。
小松左京が聞く7人目の挿絵画家は『大菩薩峠絵本』を26歳の若さでお描きになった野口昂明さん。
貴重な記事が満載です。
http://www.iocorp.co.jp/sinkan/sinkan.htm

昨年の11月29日に「小松左京を宇宙へ送り出す会」を終え、年も改まって最初の号です。
多くのみなさまに支えられて、これから新たな一歩を踏み出していくことになります。よろしくお願いいたします。

さて、内容は下記のように《小松左京マガジン》ならではのものです。どうぞお楽しみください。
 ・表紙:樋口真嗣監督製作CG「小松ロケット」打上げカット
 ・小松左京が聞く大正・昭和の大衆文芸を支えた挿絵画家たち 7  野口昂明
 ・コラムランド
  高齋正「地図のこと、原発のこと」
  杉本淳一「小松左京先生との出会い~そして」
 ・栄村光哉「小松左京を宇宙へ送り出す会」レポート 小松左京 最後の旅
 ・下村健寿「復活の日」を生命科学史の中で考察する③D型肝炎ウィルスとリンスキイ核酸を比較する
 ・マッシモ・スマレ イタリア語版アンソロジー「怨霊――死のアバター」紹介
 ・座談会 ランドスケープ・オペラ「ガイア」と「花と緑の博覧会」を巡って 山城祥二・河合徳枝・仁科エミ・瀬名秀明・八代嘉美・藤田直哉  
 ・増本伎共子 児童オペラ「逃げていった子」台本  
 ・豊田有恒「メタボ解消に大学教授」5
 ・小松左京研究会のページ 42 青山智樹「小松先生との思い出」
 ・インフォメーション
 ・編集後記
 ・《小松家の猫》亡くなる直前のミミ  
 ・裏表紙 「ムウ大陸の末裔」新発見冒頭部分原画
 ・表紙裏写真:小松左京の墓
http://www.iocorp.co.jp/magazine/no.44.html

小松左京マガジン第43巻2011/10/28 00:00

『小松左京マガジン』第43巻 小松左京追悼号

7月26日、第42巻を発送した翌日に小松左京は、旅立ちました。
多くの皆様からのあたたかいお言葉、ご厚情に心から感謝いたします。
とり・みきさん渾身の絵で表紙を飾った追悼号を、ここにお届けいたします。

  表紙絵:とり・みき

  ISBN078-4-7584-1182-0 ・小松左京の最期  乙部順子

・会員からの追悼文

・追悼記事再録と訃報記事一覧
  石毛直道・巽孝之・かんべむさし・眉村卓・
  東浩紀・筒井康隆・小谷真理・有栖川有栖・
  堀晃・梶尾真治

・『小松左京自伝』第二部の聞き手として
  私の小松左京観      澤田芳郎

・「小松左京展」レポート

・賢人談話、あるいは小松左京の大口舌 10
 追悼篇/後塵拾遺    聞き手 はやしあきら

・小松左京作品 この一作 ⑩
  日本アパッチ族  かんべむさし

・小松左京研究会のページ 41
 小松さんとの思い出    鈴木克太郎

・小松左京年譜 40  1996年8月~10月
・インフォメーション
・編集後記
・《小松家の猫》ピピと体操
・表紙裏写真 葬儀の祭壇
・裏表紙 「大地底海」最終ページの原画
 『小松左京マガジン』は、これからも発行し続けます。
  お求めは、定期購読会員になるのが確実です。
  大手書店、またはbk1でも御購入できます。

小松左京マガジン第42巻2011/07/28 00:00

 「地には平和を」から50年の記念号です。多くの方が小松左京作品への評論を寄せて下さいました。
しかし小松左京は、この号を目にすることは出来ましたが、店頭に出た時には、この世から遥か宇宙の彼方へ旅立ってしまったのです。
 表紙絵:わたせせいぞう
・小松左京が聞く
 大正・昭和の日本大衆文芸を支えた
 挿絵画家たち 6
  藤原せいけん
・コラムランド
 瀬名秀明 「誰がために鐘は鳴るや」
 平谷美樹 「喉元過ぎれば」
・「地には平和を」をめぐる家の遍歴
・評論 巽孝之
 「地には平和を」の半世紀
 ――または小松文学の闘争――
・評論 礒部剛喜
 異質性の衝突――
 『見知らぬ明日』の文明論的読解
・豊田有恒 メタボ解消に大学教授 4
・賢人談話、あるいは小松左京の大口舌 9
 “災害防衛国家構想”てどやろ?
・下村健寿
 『復活の日』を生命科学史の中で考察する 2
 ウィロイドとリンスキー核酸を比較する
・評論 横道仁志
 小松左京とダンテの『神曲』――
 諸学の女王としてのSF
・小松左京作品 この一作 9
 山田正紀 ――日本沈没
・南山宏 メタサイエンスねたさいえんす 11
・小松左京研究会のページ [40]
 鈴木克太郎 「ワシントン旅行記 2010」その1
・小松左京年譜 【39】 1996.6月~7月
・インフォメーション
・編集後記
・《小松家の猫》ミミとチャー(2005年)
裏表紙のマンガは、未完漫画「船乗りシンドバッド」の
裏に書かれた漫画の下書き。
表紙裏の写真は、5/18、千里阪急ホテルで集英社の
「戦争と文学」シリーズ月報のためのインタビュー時撮影。

小松左京マガジン第41巻2011/04/28 00:00

表紙絵は長尾みのるさんが「はみだし生物学」のために描いてくださった絵
82歳の元祖イラストレーターは、「絵で読む『老子』無為を生きる」や「人間イラストーリー」など元気にご活躍です

 表紙絵:長尾みのる  
・小松左京が聞く大正・昭和の日本大衆文芸を支えた挿絵画家たち 5
 小田富弥
・小説
 「揚羽蝶の島」 間瀬純子
・ぼくのシネマオデッセイⅡ(10)最終回 田中光二
・メタボ解消に大学教授 3  豊田有恒
・評論
 「実存のラスト・イグニッション――男祭りとしての『日本沈没』」
  石和義之
・『復活の日』を生命科学史の中で考察する ①
  下村健寿
・投稿原稿
 「果しなき流れの果に」論――ヘーゲルとダーウィンとダンテの見た夢
  山田宏明
・小松左京作品 この一作 ⑧
 小川一水 「乗合船夢幻通路」
・メタサイエンスねたさいえんす 10  南山宏
・小松左京研究会のページ [39]
 青山智樹 「箕面滝と地下水流」
・インフォメーション
・編集後記
・《小松家の猫》ユキ(2006年)
・裏表紙絵 「飛び降り自殺」
・表紙裏写真 80歳の誕生日に千里阪急ホテルにて撮影

小松左京マガジン第40巻2011/01/28 00:00

創刊以来まる十年を達成した記念すべき第40巻です。小松左京の傘寿を祝う祝賀号でもあります。
横尾忠則さんの表紙絵で、めでたさ二倍!
30年前、松下通信工業の常務でエレクトロニクスの専門家、唐津一さんと対談した「エレクトロライフの未来」を再録。あらためて技術の進歩と日常生活への浸透、人間のものの考え方への影響を考えさせられます。
挿絵画家の4回目は、著名人探訪や「俺の女房にゃ髭がある」などユーモア小説で有名な和田邦坊さんです。
今号も小松左京マガジンならではの楽しさ一杯です。

・「小松左京マガジン」40号達成と
 小松左京傘寿を祝うメッセージ
・小松左京が聞く
 大正・昭和の日本大衆文芸を支えた
 挿絵画家たち 4  和田邦坊
・コラムランド
 高齋正「バリケロさん」
・「メタボ解消に大学教授」2  豊田有恒
・対談  唐津一vs小松左京
 「三十年前に描いたエレクトロライフの未来」
・小松左京作品・この一作 ⑦
 堀晃 ――虚無回廊
・賢人談話、あるいは小松左京の大口舌 8
 もう一度『未来の思想』を語る
 (後篇) 汝らは何処へ行くか?
・メタサイエンスねたさいえんす 9 南山 宏
・ぼくのシネマオデッセイⅡ(9) 田中光二
・小松左京研究会のページ [38]
 鈴木克太郎「あらかわ自転車散歩」
・小松左京年譜 【38】 1996.4~5
・インフォメーション
 PlanetariArt開設、「小松左京全集完全版」第38巻、
 「華竜の宮」「沈む日本を愛せますか?」「宇宙にとって人間とは何か」
・《小松家の猫》チャー
・表紙裏写真 2010.9.29梅棹さん偲ぶ会
・裏表紙 『話の特集』1971.3月号のイラスト